「パリに来て2年になるのに、フランス人の友達がひとりもいない」。日本人向けの掲示板には、こうした相談がくり返し投稿されています。パリ掲示板の「仲間募集」には、友達を探す投稿が今も続いています。フランス人の友達ができにくいのは、あなたのフランス語や性格のせいとは限りません。フランスならではの人間関係のつくり方と、出会いの場の選び方に理由があります。この記事では、フランス人の友達ができにくい理由、フランス人と出会える場所、そして知り合いから友達になるためのコツを順番に紹介します。最後に、Furamoriの交流会で実際に生まれた友情の例もお伝えします。
この記事の要点
| やること | 理由 |
|---|---|
| 日本語を学んでいるフランス人と出会う | 相手も日本人と話したいので、関係が自然に続きやすい |
| 同じ場所に何度も通う | フランスでは、一度会っただけでは友達になりにくい |
| InstagramかWhatsAppを交換する | フランスではLINEはほとんど使われていない |
| 自分から具体的に誘う | 「また今度」ではなく「土曜にカフェに行かない?」が効く |
フランス人の友達ができにくい理由
- 友人の輪がすでにできあがっている:フランスでは、学生時代や地元の友人とのつながりを大人になっても大切にする人が多いと言われます。社会人になってからの新しい友達づくりは、フランス人どうしでも簡単ではありません。
- 一度会っただけでは友達にならない:パーティーやイベントで楽しく話しても、それきりになることがよくあります。何度も顔を合わせるうちに、少しずつ距離が縮まっていきます。
- 言葉の壁がお互いにある:フランス語で深い話をするのは難しく、英語が得意ではないフランス人もいます。共通の言葉が見つからないと、会話が表面的なまま終わりがちです。
- 誘うのを待ってしまう:日本人は相手から誘われるのを待つ人が多いのですが、相手も同じように待っていることがあります。どちらも誘わなければ、関係はそこで止まってしまいます。
つまり大切なのは、何度も会える場所に通うことと、自分から一歩踏み出すことです。
フランス人と出会える場所
言語交換:いちばんの近道
パリには、日本語を学んでいるフランス人がたくさんいます。アニメや漫画、日本料理、旅行をきっかけに日本語を始めた人たちで、日本人と話す機会をいつも探しています。言語交換なら、あなたはフランス語を、相手は日本語を練習できるので、お互いに会う理由があります。一方的に「仲良くしてもらう」のではなく、対等な関係から始められるのが大きな利点です。
パリの言語交換の場所は、パリの日本人コミュニティのページでまとめて紹介しています。
趣味のクラブやアソシエーション
フランスには「アソシエーション(association)」と呼ばれる非営利の団体がたくさんあり、スポーツ、合唱、写真、料理など、趣味ごとに定期的に集まっています。毎週同じ顔ぶれで会えるので、友達になるにはとても向いています。区役所(mairie)やパリ市のサイトで、地域の団体を探せます。
交流会やMeetup
Meetupには、パリの国際交流や趣味のグループが数多くあります。参加者は外国人が多めのこともありますが、同じグループに何度か通えば、フランス人の常連とも顔なじみになれます。
学校や職場
語学学校のクラスメートは外国人の学習者が中心なので、フランス人の友達には直接つながりにくいのが現実です(学校選びはパリの語学学校の記事で詳しく比べています)。職場では、ランチや仕事帰りの一杯(アペロ)に一度でも参加すると、ぐっと距離が縮まります。
アプリ
TandemやHelloTalkのような言語交換アプリなら、日本語を学ぶフランス人とオンラインで知り合えます。ただし、メッセージのやりとりだけで終わることも多いので、気が合いそうなら早めにカフェなどで会う約束をしてみましょう。初めて会うときは、人の多い場所を選ぶと安心です。
知り合いから友達になるコツ
- 連絡先はInstagramかWhatsAppで:日本ではLINEが当たり前ですが、フランスではほとんど使われていません。Instagramのアカウントをすぐに見せられるようにしておくと、「また会おう」がぐっと自然になります。
- 自分から、具体的に誘う:「また今度ね」では次はなかなか来ません。「土曜の午後、マルシェに行かない?」「この展覧会、一緒に行かない?」のように、日にちと場所をこちらから出しましょう。
- アペロに誘う・誘われたら行く:仕事帰りや週末の夕方に、飲み物と軽いつまみで集まる「アペロ」は、フランスの人づきあいの基本です。誘われたら、短い時間でも顔を出してみましょう。
- 日本の文化を話題にする:日本料理、アニメ、旅行先としての日本。フランス人が興味を持ちやすい話題を、あなたはいちばんよく知っています。
- フランス語は完璧でなくていい:間違えることより、話そうとする姿勢のほうがずっと伝わります。
誘うときに使えるフランス語のフレーズ
同年代の相手なら、親しい言い方(tu)で大丈夫です。そのまま使えるフレーズをまとめました。
| フランス語 | 意味 |
|---|---|
| C'était super de parler avec toi ! | 話せて楽しかった! |
| Tu as Instagram ? | インスタやってる? |
| On se revoit la semaine prochaine ? | 来週また会わない? |
| Tu es libre ce week-end ? | 今週末あいてる? |
| On prend un café samedi ? | 土曜にカフェに行かない? |
| Ça te dit d'aller voir une expo ensemble ? | 一緒に展覧会に行かない? |
| On fait un apéro jeudi soir ? | 木曜の夜、アペロしない? |
最初の1か月でやること
友達づくりは、一度の出会いより「続けること」で決まります。パリに来たばかりなら、次のような1か月を目安にしてみてください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1週目 | 言語交換かMeetupのイベントに1回参加し、話した人と連絡先を交換する |
| 2週目 | 同じ場所にもう一度行き、前回話した人に「また会えたね」と声をかける |
| 3週目 | 気が合った人を1人、カフェやマルシェに具体的に誘ってみる |
| 4週目 | 趣味のアソシエーションを1つ探して、見学や体験に行ってみる |
1か月で親友ができるとは限りませんが、「毎週会える場所」と「個別に会える相手」が1人ずつできれば、十分なスタートです。あとは、同じ場所に通い続けることがいちばんの近道です。
Furamoriの交流会で実際に生まれた友情
Furamoriでは、パリのカフェで日本人とフランス人が同じテーブルを囲んでいます。運営チームが見てきた例をいくつか紹介します(2026年10月時点、名前は出していません)。
| きっかけ | その後 |
|---|---|
| 同じテーブルになった日本人とフランス人の参加者 | 後日2人で会い、バブルティーを飲みに行った |
| 日本人の参加者(SNSで発信している人)とフランス人の参加者 | 交流会をきっかけに友達になった |
| 交流会の終わり | 参加者どうしでInstagramを交換するのが、ほぼ毎回の流れになっている |
どの例にも共通しているのは、同じテーブルで1時間以上じっくり話したことと、その場で連絡先を交換したことです。大人数のパーティーでは、たくさんの人と少しずつ話して終わってしまいがちですが、少人数のテーブルなら、相手のことをちゃんと知ることができます。
まずは、同じテーブルにつくことから
フランス人の友達をつくる近道は、日本語を学んでいるフランス人と、何度も会える場所に通うことです。パリには言語交換や交流会がいくつもあるので、自分に合う場所を探してみてください。
Furamoriもそのひとつです。パリのカフェで、日本語とフランス語の母語話者を4〜8人のテーブルに組んで、毎週集まっています。事前にこちらでテーブルを組むので、行ってから話し相手を探す必要がありません。パリでフランス語を話すテーブルの詳細はこちらです。
よくある質問
パリでフランス人の友達はどこで作れますか?
フランス人の友達ができにくいのはなぜですか?
フランス語が話せなくても友達はできますか?
フランス人の友達を作るのにおすすめのアプリは?
連絡先はLINEで交換すればいいですか?
出典: パリ掲示板「仲間募集」(2026年10月に確認)。 交流会での例は、Furamoriの運営チームが2026年10月までに見聞きしたものです。個人が特定されないよう、名前などは出していません。