パリでフランス語を学ぶ方法は、大きく分けて4つあります。私立の語学学校、パリ市の成人講座、夜間・週末のクラス、そして個人レッスンです。検索すると留学エージェントの「おすすめ校」がたくさん出てきますが、多くは提携校の紹介で、学費の安い市の講座や個人レッスンはあまり載っていません。この記事では、私立校14校の料金・クラスの人数・夜間クラスの有無を各校の公式サイトで確認し(2026年10月時点)、パリ市の講座、夜間クラス、MixBとジモモパリに出ている個人レッスンの相場までまとめました。目的と予算に合った学び方が見つかるはずです。
目的別:どこで学ぶか
| 目的 | 向いている学び方 |
|---|---|
| 数週間〜数か月、集中して学びたい | 私立の語学学校(多くは毎週月曜から入学できます) |
| 学生ビザで1年ほど留学したい | 長期コースがある私立校、または大学付属の講座 |
| とにかく安く学びたい | パリ市の成人講座(1時間あたり約2.5ユーロ) |
| 働きながら学びたい | 夜間クラス、または個人レッスン |
| 自分のペースで学びたい | 個人レッスン(相場は1時間20〜30ユーロ) |
| 授業で習ったことを使いたい | 図書館の会話アトリエや言語交換 |
パリの私立語学学校14校を比較
各校の公式サイトの料金表をもとに、2026年10月時点の情報をまとめました。料金は1週間あたりの目安で、長く通うほど安くなる学校がほとんどです。登録料や教材費は別にかかることが多いので、申し込む前に必ず最新の料金を確認してください。
| 学校(区) | 料金の目安 | 1クラスの人数 | 夜間 | 日本語 | Qualité FLE |
|---|---|---|---|---|---|
| EDAM(4区) fle.edamparis.com |
週16時間 210ユーロ/週20時間 260ユーロ | 少人数(上限の記載なし) | あり | 日本語を話すスタッフあり | なし |
| Lutèce Langue(7区) lutece-langue.com |
週15時間 265〜280ユーロ | 3〜8人 | あり | 日本出身の校長が創立 | あり |
| Accord(15区) accord-langues.com |
週20時間 350〜410ユーロ | 最大14人 | なし | なし | あり |
| Elfe(1区) elfe-paris.com |
週15時間 390ユーロ〜 | 昼は最大10人 | あり | なし | あり |
| L'Étoile(7区) etoilegroupe.com |
週15時間 220〜350ユーロ | 平均10人、最大16人 | なし | 日本語ページあり | あり(学校の表示) |
| Bayswater(1区、旧Eurocentres) bayswater.ac |
週15時間 265〜360ユーロ | 最大15人 | なし | なし | あり |
| Les Ateliers FL(8区、旧France Langue) fl-france.com |
週15時間 260〜380ユーロ | 最大12人 | 記載なし | 日本語ページあり | 公式リストに見当たらず |
| LSI(4区) lsi.edu |
週20時間 405〜500ユーロ | 最大16人 | なし | 日本語ページあり | あり(学校の表示) |
| ISMAC(13区) ismacfle.fr |
週20時間 1か月480ユーロ/6か月2,580ユーロ | 記載なし | なし | 日本語ページ・日本語対応あり | なし |
| CEBP(13区) cebp-paris.com |
週20時間 150〜206ユーロ | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 公式リストに見当たらず |
| Campus Langues(19区) campuslangues.com |
週20時間(フランス語10時間+ワークショップ10時間)12週980ユーロ | 15〜23人 | 記載なし | 記載なし | なし |
| アリアンス・フランセーズ(6区) alliancefr.org |
集中コース 4週間(72時間)1,460ユーロ | 最大14人 | あり(オンライン) | なし | あり |
| パリ・カトリック学院 ILCF(6区) ilcf.icp.fr |
年間コース(週20時間)6,760ユーロ | 記載なし | あり | なし | あり |
| ソルボンヌ・フランス文明講座 CCFS(17区) ccfs-sorbonne.fr |
年間コース 6,600〜6,800ユーロ | 記載なし | あり | なし | あり |
「Qualité FLE」は、フランス政府が外国人向けのフランス語教育機関に与える品質ラベルです。表の「あり」は、教育省の公開データ(2026年9月更新)で確認できたもの、または学校が自ら表示しているものです。ラベルがない学校が悪いわけではありませんが、学校を比べるときのひとつの目安になります。
表を見ると、学校は大きく3つに分かれます。大学付属(パリ・カトリック学院、ソルボンヌ)は学期ごとの決まった時期に始まり、文法をしっかり学ぶ授業が中心です。私立校の多くは毎週月曜から入学でき、1週間から通えます。パリ・コレクティフのように、月単位で週1回から通える小さな学校もあります(料金表は2025年のものが掲載されています)。
パリで安くフランス語を学ぶ方法
私立校は1週間で200〜400ユーロほどかかります。費用を抑えたいなら、まず知っておきたいのがパリ市の講座です。
パリ市の成人講座(Cours d'Adultes de Paris)
パリ市が運営する成人向けの講座で、外国人向けのフランス語(FLE)のクラスがあります。
- 料金:120時間のコースが1学期300ユーロ。1時間あたり約2.5ユーロで、私立校の数分の一です。60時間のコースは160ユーロ、会話のアトリエ(30時間)は100ユーロです。
- 対象:18歳以上なら、パリに住んでいなくても申し込めます。レベルはA1からC1まで。対面とオンラインのクラスがあります。
- 申し込み:パリ市のサイトでアカウント(Mon Paris)を作り、オンラインで申し込みます。次の申込期間は2027年1月5日〜25日で、授業は2月22日から6月28日までです。
- 注意点:先着順ではありません。希望者が多い講座は、社会的な状況、レベル、意欲をもとに選ばれます。申し込みは1人3講座までです。
詳しくは2026-2027年度のパンフレットで確認できます。
図書館の無料の会話アトリエ
パリの図書館では、外国人向けのフランス語の会話アトリエが無料で開かれています。たとえば13区のメディアテーク・ジャン=ピエール・メルヴィルでは、毎週火曜10:00〜11:15に、予約なし・全レベル対象で開催されています。ポンピドゥー・センターの図書館(Bpi)にも会話アトリエがありますが、中止になる回もあるので、公式の予定表で確認してから行きましょう。授業というより、学んだフランス語を使ってみる場です。
働きながら通える夜間クラス
昼間に働いている人は、夜間クラスのある学校を選ぶ必要があります。夜間クラスがあるのは一部の学校だけです。
| 学校 | 曜日・時間 | 料金 |
|---|---|---|
| EDAM(4区) | 月・水 または 火・木 18:30〜20:30 | 10週間 480ユーロ |
| Lutèce Langue(7区) | 月・水 または 火・木 19:15〜20:45 | 学校に確認 |
| Elfe(1区) | 火・木 18:30〜20:30 | 12週間 735ユーロ |
| パリ・カトリック学院(6区) | 火・木 18:00〜20:00 | 890ユーロ |
| ソルボンヌ CCFS(17区) | 月・火・木 19:00〜21:00 | 1,200ユーロ |
| アリアンス・フランセーズ | 週2回 19:00〜21:00(オンライン) | 4週間 395ユーロ |
| パリ市の文化センター(Paris Anim') | 初級は月曜、中級は木曜 20:00〜22:00 | 収入によって変わる |
Accord、L'Étoile、LSI、ISMACなどは、夜間クラスがないと公式サイトに書いています。働きながら学ぶなら、次に紹介する個人レッスンも選択肢になります。
個人レッスンの相場:MixBとジモモパリを調べてみた
2026年10月、日本人向け掲示板のMixBのレッスン欄とジモモパリの「教えます」に出ているフランス語のレッスンを確認しました。両方に投稿している人を除くと、個人で教えている先生は約9人。日本人の先生が4人、フランス人の先生が5人(うち2人は日本語も話します)で、ほとんどがオンラインに対応し、半数ほどは対面でも教えています。
| 形式 | 1時間あたりの相場 |
|---|---|
| 個人の先生の個人レッスン | 15〜35ユーロ(多くは20〜30ユーロ) |
| オンラインの少人数グループ | 1人10〜15ユーロ |
| 語学学校の個人レッスン | 45〜140ユーロ |
無料、または10〜15ユーロの体験レッスンを用意している先生が多いので、何人か試してから決めるのがおすすめです。日本人の先生なら文法を日本語で質問でき、フランス人の先生なら自然な発音や言い回しに慣れられます。掲示板の使い方はパリの掲示板まとめで詳しく紹介しています。
語学学校の選び方
- いつから通えるか:多くの私立校は毎週月曜から入学でき、1週間から通えます(EDAM、Accord、Lutèce、Elfe、L'Étoile、Bayswater、LSI、Les Ateliers FL)。ただし完全な初心者は、月に1回など決まった日にしか始められない学校もあります。大学付属の講座は学期ごとの開始です。短期で通うなら、私立校のほうが柔軟です。
- クラスの人数:話す時間を増やしたいなら、人数の少ない学校を選びましょう。表を見ると、3〜8人から20人以上まで大きな差があります。
- 日本人の多さ:日本人の割合を公式に出している学校はありません。Accordは「ひとつの国籍がクラスの12%を超えない」と書いていて、Lutèceは主な国籍のひとつに日本を挙げています。実際の雰囲気は、体験授業や見学で確かめるのがいちばんです。
- 体験授業:パリ・コレクティフのように初回が無料の学校や、レベル分けテストを受けられる学校もあります。いくつか比べてから決めましょう。
教室の外で、フランス語を話す時間をつくる
語学学校に通っても、授業以外でフランス語を話す機会は意外と少ないものです。クラスメートは世界中から来た学習者で、休み時間は英語や日本語になりがちです。授業で習ったフランス語を身につけるには、フランス語の母語話者と話す時間を、授業とは別につくるのが近道です。
パリには、そのための場がいくつもあります。図書館の会話アトリエ、Meetupの言語交換グループ、カフェで開かれる言語交換などです。
Furamoriもそのひとつです。パリのカフェで、フランス語と日本語の母語話者を4〜8人のテーブルに組んで、毎週集まっています。日本語を学んでいるフランス人と同じテーブルにつくので、お互いに教え合いながら話せます。パリでフランス語を話すテーブルの詳細はこちらです。合う場所はひとつではないので、いくつか試してみてください。
よくある質問
パリで安くフランス語を学ぶ方法は?
パリの語学学校の料金はどれくらいですか?
働きながら夜に通える学校はありますか?
フランス語の個人レッスンの相場は?
短期間だけ通える学校はありますか?
出典: 各語学学校の公式サイトの料金表(表内のリンク、2026年10月に確認)、 パリ市成人講座 2026-2027年度パンフレット、 paris.fr(Paris Anim'のFLEクラス)、 data.education.gouv.fr(Qualité FLE認定校の一覧)。 個人レッスンの相場は、2026年10月にMixBとジモモパリに掲載されていたフランス語レッスンの投稿をFuramoriが確認したものです。料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に各校・各機関の最新情報を確認してください。