海外ドラマはなんとなくわかる、まわりの会話もだいたい聞き取れる。なのに、いざ自分が話す番になると言葉が出てこない。「英語が聞き取れるけど話せない」のは、あなたが話すのが苦手だからではありません。語学を学ぶ人のほとんどが通る、ごくふつうの段階です。この記事では、その理由と、私たちの言語交換のテーブルでそういう人がどう過ごしているか、そして本当に役に立つことを紹介します。
聞き取れるのに話せないのはなぜ?
「聞く」と「話す」は別のスキルで、多くの勉強法は「聞く」ほうしか鍛えていません。
| 聞き取る | 話す | |
|---|---|---|
| 頭の中でしていること | 相手が選んだ言葉を見分ける | 自分で言葉を探し、文を組み立て、声に出す |
| 時間のプレッシャー | 前後の文脈から推測できる | 相手が待っている |
| これまでの練習量 | ドラマ、音楽、読書、授業で何百時間 | 合計すると数分ということも多い |
| 間違い | 誰にも見えない | みんなに聞こえる |
つまり、「聞く」練習は何百時間もしてきたのに、「話す」練習はほとんどしていない、ということです。差があるのはあなたのせいではなく、練習してきたことの結果です。
実際のテーブルでは、どうなる?
私たちのテーブルにも、ほとんど聞き取れるのに、最初はあまり話さない参加者がよくいます。意外なのは、それでも楽しんでいることです。内容がわかるので、会話についていけて、冗談で笑えて、テーブルの一員でいられるからです。
まわりの人もそれに気づきます。言語交換では全員が何かの言語を学んでいるので、その人に話す機会をつくろうと、いつも質問をしてくれます。「どこの出身?」「どうしてこの言語を勉強しているの?」。速い会話に自分から入っていくより、まっすぐ聞かれた簡単な質問に答えるほうがずっと楽です。そうして、短かった答えが少しずつ長くなっていきます。
本当に役に立つこと
1. 毎日、ひとりでも声に出して話す
いちばんの近道は、耳がしてきた練習を、口にもさせることです。今していることを英語で言う、見たばかりのドラマの場面を説明する、AIの音声モードと10分話す。やり方はAI英会話の記事で紹介しています。
2. 「決まった答え」を用意しておく
出身、仕事、なぜ勉強しているか、その国の好きなところ。聞かれることはだいたい同じです。それぞれ2〜3文ずつ用意して、すらすら言えるまで声に出しておきましょう。どんな会話にも入れる入口になります。話題は言語交換で盛り上がる話題88選でも探せます。
3. まずは短い答えでいい
完璧な文でなくてかまいません。「Yes, I love it, especially the food.」も立派な答えです。今は短く正しく、長くするのはそのあとで。
4. 話す機会をつくってもらえる場を選ぶ
大人数でにぎやかな場は、自分の番を取りにいかなければならないので、いちばん難しい場所です。少人数で、まわりも学ぶ側で、質問をしてもらえる場がいちばん始めやすい。それがまさに言語交換のかたちです。
5. また行く
1回目はほとんど聞くだけでも大丈夫。2回目はもっと答えられるようになります。話すことは習慣で、習慣は勇気を出した1回の夜ではなく、くり返しから生まれます。
話せるより聞き取れるほうが多いのは、ふつう?
ふつうです。どのレベルの学習者も、話せることより聞き取れることのほうが多く、母語でさえ、知っている言葉は使っている言葉よりずっと多いものです。目標は差をなくすことではなく、会話に加われるくらい、話すことを楽にすることです。
話す機会をつくってもらえる場で
Furamoriのテーブルは、どの言語にもネイティブがいるよう事前に組んだ4〜8人で、全員が何かの言語を学んでいます。まずは聞いて、準備ができたら話せばいい。Furamoriのある街はこちらです。